直線上に配置

アイドルビデオ個別評論

映像の専門家が一刀両断

新作アップ!

 雛形あきこ  「キレイ」 雛形あきこ + 野村誠一   2005  2006/4記





このDVDのコストパフォーマンス


 雛形あきこ、結婚の時はショックだった。それでも、子供も生まれ、「幸せに暮らしてくれ」と思って、ファンをほそぼそと続けていたのに、いきなり、離婚。
 本作は離婚後カムバックしてからの作品。正直、経産婦のイメージビデオなど買う気はなかったのだが、そこはファンの悲しい性で買ってしまった次第。

 野村誠一がビデオを回した作品ということで、嫌な予感がしていたのだが、それが見事に的中。見るも無残な超駄作だった。

◎この人写真家としては一流なのかもしれないが、ビデオカメラマンとしてはど素人。基本ができていない。ズームアウトの方法もよくわかっていない。機材も安直に安物ハンディカムで済ませ、三脚も使わずに、ほとんどハンディで撮っている。金を払ってこのビデオを買う客をバカにしている。
◎ビデオ=動き回るもの、と勘違いする典型的なパターン。カメラを振り回し、モデルの姿がきちんと見られない。見る側が頭にきているのがわからないようだ。
◎特殊効果使いまくりで、ヒナの姿をきっちりと見れるシーンがまったくない。ファンをバカにしている。
◎「ニューヨークに行ってきました」と自慢したいのか、無駄な風景カットが多い。グラビアアイドルファンは風景など見たくない。
◎詩的な文字がここそこに挿入される。何の意味もない無駄な演出。それよりもヒナの肢体をもっと見せろ。
◎字幕スーパーをヒナにかぶせるな。入れる場所を考えろ。
◎挿入される写真はさすがに素晴らしいが、ビデオならビデオに専念すべきだと思う。写真は写真集で見るべきものである。ビデオの解像度では写真はもったいない。しかし、その写真も年取ったヒナをきれいに見せようと、画像を荒くしたり、白とびさせているから、写真集にする価値はないかもしれない。
◎手だけのアップとかやめて欲しい。アップにするなら胸のアップにしてくれ。


 それにしても、野村カメラマン、こんな駄作ばかり作っていても、「自分は売れっ子一流カメラマン」だと天狗になっている。愚かな奴だ。彼はたしかに一流の腕を持っているが、「そのアイドルのファンが何を期待しているか?」という視点が足らず、自分の好きなように撮っている点が愚かだ。これでは、そのへんの市民ホールで自画自賛の写真展をやっているおっさん連中と変わらない。むしろ、金を取っていることを考えると詐欺師、ヒューザー、木村建設といえるかもしれない。

 ヒナは、まだまだキレイなのかもしれないが、さすがに子供を生むと胸のハリはなくなってしまい、このように化粧品ベッタリの映像しか撮れないのだろうか? むなしい気がする。
 こういうビデオのタイトルって、たいてい事実とは反対のことをつけたがるのだが、今回もその例だった。「キレイ」とタイトルをつけた時点で終っている。

 とにかく、こんなものを金を出して手に入れた我々ファンの嘆きを製作者側は知るべきだ。









トップ アイコン

直線上に配置