立読みができない
2004年夏から、成人向け雑誌に関して大きな変化が起きました。本をテープで閉じて、開けなくし、立読みをできなくしたのです。(一部の大都市圏限定)
これは、「未成年者に対して、見せない」という配慮による、業界の自主規制です。たしかに、コンビニなどで、子供用のマンガ雑誌のすぐ横に成人向け雑誌が置かれているのは、おかしなことで、私も常々「なんとかしろよ」と思っていました。おませな小学生が、エロ本を堂々と立読みしている光景は異常です。また、狭いコンビニの中で、周囲に女性や子供がいる状況で、エロ本を立読みをするのは、スケベ男でもなんか気が引けます。(おそらく防犯カメラにもばっちり写っているでしょうし)
今回の改革は、20年ほど前に芸能人写真集がビニール封された時以来のショックです。実際、テープ閉じになってから、売り上げは落ちています。出版社も苦渋の選択をしたのでしょう。写真集の場合は、中の質はとにかく、タイトルの芸能人が全編写っていることは間違いありません。しかし、雑誌というのはいろいろな記事がゴチャゴチャと入っているものです。表紙に自分のお気に入りの芸能人の名前が入っていたとしても、どんな写真なのか? 何ページなのか? 全然わかりません。やはり、中を見てからでないと買う気にはなりません。特に今は不況で、気軽に雑誌を買えるような余裕はありません。
また、雑誌というのは、表紙だけではわからず、中を見てから、「お、この記事いいなあ」とか「あれ、私のお気に入りの子が載ってる。ラッキー。買おう。」と思うことがあります。特に風俗産業雑誌などは、その女性の写真を見て、「いい子だなあ」と思ってから、買うわけです。ですから、立読み禁止になることによって、そういう機会がなくなり、売れる物も売れなくなってしまいます。
とにかく、今回の改革は我々スケベ人間にとっては、ろくでもない改悪です。皆、憤慨しています。今や雑誌の販売ルートはコンビニが一番の市場となっていますが、誰でもが手に取ることのできる場での販売は、やはりよくはないです。ビデオ店のように、「アダルト向け」のコーナーを別に設置できるような大きな書店のみに置くべきでしょう。今、書店は減る一方ですが、このことによって、書店の需要が盛り返すのではないでしょうか? そして、そこでは当然立読みできるようにして下さい。
でも、最近のエロ雑誌って、DVDが付録につくことが多くなりました。DVDとかCD−ROMって、その場で見ることができないため、これも困ります。いかにも「お宝な映像」が入っているようで、ゴミみたいなのが入っていることがほとんどです。
当サイトでも主張していますが、とにかく表紙にウソ・誇大な見出しをつけるのはやめましょう。
(補追) 2005秋からでしょうか、テープで閉じるだけでは、そのテープを剥がして立ち読みをする人がいるということで、「紐がけ」もしくは「ビニール袋に密閉」という処置が行われるようになりました。最悪です。すべて「ビニ本」になってしまいました。