 この写真集のコストパフォーマンス

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大原かおり。さほど有名なタレントではないが、一時、深夜番組などで小噴火した、巨乳アイドルである。公称Hカップだが、偽りはないと思われる。 この子、テレビでしゃべると、かなり、育ちの悪い下品なトークになるが、反面、親しみやすく、気さくな、いい女性である。テレビに父親が出演したこともあるが、いい人だった。 顔は美人ではないが、そこそこかわいい。胸は爆乳。背も高く、手足も長く、きれい。腰のくびれもけっこうあり、逸品。もっと売れてもいいような気がするが、映画出演もしたものの、パッしなかった。今でも、タレント活動をしているようで、事務所のHPにはのっているが、実際は何もしてないと思う。 さて、この写真集、巨乳アイドルのファースト写真といしては、教科書的な、とてもよくできた写真集だった。カメラマンの斉木氏も、余計な個性を出すことなく、巨乳アイドルらしい、つぼを押さえた絵をしっかち作っている。基礎となる技術もしっかりしているし、胸を強調したカットも多く、ファンにとってうれしい作品になっている。本人の下品な性格は隠し、全体的にきれいで、健康的なセクシー、アンド、ちょっとエロも加わり、高得点である。衣装のバエリエーションも多く、楽しませてくれる。水着の屋外写真というのは被写界深度が深く、ピントがよく合うため、顔も胸もピントバッチリで、いい。(室内で奥行きのある写真を撮ると、ピントがあう範囲が極めて狭い) 個人的には、最後の方のバスタブ内のテブラ写真が、もっと欲しかった気がするが、全体的に写真集としてのバランスのとれた構成で、とてもいい写真集になっている。
こういうきちんとした「当たり前」の写真集というのは、簡単なようでいて、実はけっこう難しいのである。「カメラマンが個性を主張したり」「プロデューサーが奇をてらったり」・・・、なんかおかしな方向へ行く写真集が山ほどある。王道の写真集をみんなが作ってくれれば、ファンは喜ぶのに、それがわからない制作者の多いこと多いこと。
スタンダードな写真を「絵葉書みたいで、平凡でつまらない」と批判する人は多いが、絵葉書の写真は、「確かな技術」「最高のロケーション」「絶好のタイミング」が揃わないと撮れないものである。うそだと思うなら、観光地の風景の絵葉書と同じものを自分で撮ってみるといい。意外と難しいから。
最初の写真集は水着の王道、そして3番目か4番目はヌード写真集、巨乳で売る人はみんなそうなって欲しいのだが、脱がずに終わる人の多いのが残念。
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