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アイドル写真集個別評論 松浦亜弥

写真の専門家が一刀両断


松浦 亜弥(まつうら あや、1986年6月25日 - )兵庫県姫路市出身。血液型B型。身長157cm

今回、初めて「巨乳じゃない」人の写真集を批評します。かわいいけど、その肉体にはあまり関心がありません。(巨乳じゃないため)
このため、今回の批評は非常に珍しく、「性欲抜き」での、ピュアな感覚での評価になり、いつもの「スケベ」な観点とはちょっと違います。

 「まっ!ちゅら」  撮影 細野晋司 2004年1月15日  ワニブックス 刊   2625円

この写真集のコストパフォーマンス

アヤヤの4冊目の写真集。

タイトルが面白い。今回のロケ地、沖縄では、「美しい」を「ちゅら」という。それにひっかけているようだ。

表紙の写真が非常にいい。ビニール状態ではかなり期待させる。また、スケベ心のファンも、「今回は水着写真が多いのでは?」と股間を膨らませて期待して買うのではないだろうか?

全体としては、「沖縄旅行をするアヤヤに同行して記念写真を撮っている」という感覚の旅行写真集。しかし、舞台は沖縄なのに、水着写真はすごく少なく、スケベファンの期待を大きく裏切るものになっている。ただし、いっしょに旅をしているという、「アヤヤの友達になったような感覚」は感じられる。

「表紙とまったく同じカットが本編にもある」・・・・表紙の写真というのは「一番いい写真」(実際、今作でもそう)だから、本編でも使いたい、編集者の気持ちはわかるが、まったく同一のものを使うのは紙面の無駄。普通は、同じアングルで撮った別カットを使うのではないだろうか?

「風景が多すぎ」・・・・毎度のことだが、遠方にロケに行って写真集を作る場合、風景だけの写真を何枚も入れたがる。表紙をめくって、1枚目の写真が、ただの青空の写真だった。風景写真としても駄作と思える無意味な写真を最初に見せられるファン(高いお金を払って買ったんですよ)の気持ちはいかばかりだろうか? 私は、この1枚目の写真を見た瞬間、「駄作なんだろうな」と予測してしまった。本編の中には、「見開きの2ページを使って、ただの灯台を写したつまらない写真」をレイアウトしたものもあり、「紙面がもったいない!」と情けなくなった。」

「あややが小さすぎる」・・・・「風景だけの写真」、これは最悪だが、この他にも、「風景重視で、主役のあややはそっちのけ」の写真が非常に多い。見開き2ページの写真で、あややは右のページの隅っこに、本当に小さい面積で写っている」という写真が多数ある。本当に無意味。左のページに存在価値はない。とにかく、バーンとアヤヤを大きくレイアウトした写真が少ないのである。これでは、「ちょっとしか写真を撮らなかったので、写真集を作るために、工夫して、わざと、無駄なレイアウトをして、紙面をなんとか埋めた」としか思えない。しかし、実際の現場ではたくさんの写真を撮っているはずで、そんなことをする必要はない。

「あまり天気がよくない」・・・・気象条件というのは仕方ないんだが、曇りばかりで、南国の雰囲気が感じられない。色白のアヤヤにとっては日焼けしないでよかったかもしれないが。


よかった点。
「家の中の写真で、うまい具合に光が差し込んで、いい雰囲気になっているのがあった」
「琉球武術の写真」。汚い爺さんが写っているので批判も多いだろうが、「愛情イッポン」を見ていたファンは、この写真好きである。

ちょっと面白い発見。帽子をかぶった横顔の写真が、AVの「もんぶらん」にそっくり。もんぶらんを真似たんじゃないかと思えるくらいそっくりだった。

 総評としては、「カメラマンがどんなに下手糞でも、モデルの質がいいと、それなりの出来になる。やはり、素材としてのアヤヤは大変素晴らしい」ということです。これだけの最高の素材を生かせない、まわりの大人が悪すぎ。私がデザインしたら、この3倍の枚数の写真を、アヤヤの体の面積を小さくすることなく、あてはめることが可能です。それだけ、無駄な紙面構成をしています。余白も多すぎです。資源の無駄。ファンはたくさんの写真を見たいということをわかってません。

 それにしてもアヤヤって、表情によっては「40代の中年女性」に見えることもあって、不思議な顔をしています。3人姉妹の長女ということもあるし、子供のうちのデビューして、厳しい芸能界でもまれてきた、という面で、精神的に、すごく大人なのかもしれません。








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